ネット上には「美容内服薬は効果ない」という口コミがありますが、そう感じるのにはさまざまな原因が隠れています。
原因によっては効果を高められる可能性もあるため、なぜ効果が出ないのかを知ることが大切です。
薬の種類や飲み合わせ・生活習慣などの改善点が分かれば、より効率的に肌の調子を整えることができますよ。
今回は、美容内服薬の効果が出ない原因と、改善方法を解説していきます。
美容内服薬が効果ないと感じるのはなぜ?原因や理由を紹介
美容内服薬が効果ないと感じるのには、さまざまな原因や理由があります。
美容内服薬を服用しているのに効果が出ないのは、なぜなのでしょうか。
腸内環境が悪いと摂取したものがうまく吸収されづらくなる
薬を飲んで内側から美肌を作る美容内服薬は、腸内環境によって効果が左右されます。
腸内環境が悪いと美容内服薬の有効成分がうまく吸収されず、本来の効果を得られなくなってしまうことに。
十分な効果を得るためには、腸内環境を改善し吸収率を上げる必要があります。
3食食べることや適度な運動・質の良い睡眠など、生活習慣を見直してみましょう。
ヨーグルトや納豆を食べて善玉菌を増やしたり、海藻類や果物など善玉菌のエサになる水溶性食物繊維を多く含む食材を積極的に摂取するのも効果的です。
腸内環境が改善されれば、肌のバリア機能やターンオーバーが正常化されます。
便秘による肌荒れを防ぐ効果も期待できるため、腸内環境を整える生活習慣を心がけましょう。
服用している美容内服薬が求めている効果と合っていない
美容内服薬にはさまざまな種類があり、それぞれ効果・効能が異なります。
肌悩みや求める効果と美容内服薬の効果が合っていない場合、満足する結果を得ることはできません。
ニキビを治療したい場合はニキビ用の、肌を白くしたい場合は美白効果のある美容内服薬を処方してもらいましょう。
たとえば、美容内服薬でメジャーな「トラネキサム酸」は、シミや肝斑の改善・美白効果が期待できる内服薬。
一方で、「シナール」という内服薬は、紫外線ケアやニキビを治す際に処方されます。
事前のカウンセリングや診察で、自分の肌悩みやトラブルを正確に伝えることが大切です。
飲み合わせの影響で効果が減っている
美容内服薬を使用するときは、複数の美容内服薬を同時に服用すると相乗効果を得られます。
特にビタミンCが含まれる「シナール」は「トラネキサム酸」や「ユベラ」と相性が良く、お互いの効果を高めより効率的な治療が期待できます。
しかし相乗効果が期待できる組み合わせがある一方、飲み合わせの影響で効果が減る可能性も。
より高い効果を実感したい場合は、相性の良い組み合わせの美容内服セットを処方してもらうのがおすすめです。
美容医療と比べると効果が穏やか
医療機関で医師が実際に施術する美容医療に比べ、薬を服用するだけの美容内服は効果が穏やかです。
美容医療の一種であるレーザーによるシミ除去やヒアルロン酸・ボツリヌストキシンの注射などは、施術後すぐに効果を実感することができます。
エステとは違い専門的な知識を持った医師が施術を行っており、機器も医療機関のみが使用できる高度なものばかり。
肌の表面からアプローチするため効果は高いですが、肌を刺激し負担をかけてしまうというデメリットがあります。
美容内服は、薬を飲んで体の内側から美肌を目指す治療法。
効果が出るまでに時間がかかりますが、肌に負担をかけたくないという人も安心です。
効果や美しさの感じ方に個人差がある
美しさの感じ方には個人差があり、同じ効果でも満足度は異なります。
多少の変化でも「効果があった」と感じる人がいれば、期待値を下回る変化に「効果がなかった」と感じる人もいるでしょう。
また、美容内服薬の効果には個人差があり、生活習慣や体質によっても効果の現れ方が変わります。
思い通りの効果を得たい場合には、肌の悩みや体質を医師に相談し、じっくり治療に取り組むようにしましょう。
美容内服薬は効果ない?口コミも見てみよう
美容内服薬は、実際に効果があるのでしょうか?
Twitterから、服用している人の口コミを調べました。
美容内服薬の良い口コミ
実際に美容内服薬を服用している人からは、肌の調子が良くなったという良い口コミが多く寄せられていました。
具体的には、「毛穴目立ちにくくなってきている気がする」「肌がトーン上がって毛穴がマシになった」など、毛穴ケアや肌のトーンアップに効果が期待できるようです。
特に1~2ヶ月以上継続して服用している人に効果が出ているようで、美容内服薬は長く服用を続けることで効果を実感しやすいのだとわかりますね。
美容内服薬の悪い口コミ
美容内服薬の悪い口コミには、「あんまりよくわからない」「美容内服薬飲んでいるのに永遠の皮膚が土色」など、効果を実感できていないものが見受けられました。
美容内服薬は、悩みに合ったものを服用しないと、思うような効果が得られません。
また、腸内環境や他の薬との飲み合わせで、本来得られるはずの効果を十分得られていない可能性も。
肌に思うような変化が見られない場合は、さまざまな面から原因を探ってみましょう。
代表的な美肌内服薬の種類と特徴
美容内服薬の購入を希望した際に処方される、代表的な薬の種類と特長を紹介していきます。
トラネキサム酸
アミノ酸の一種であるトラネキサム酸は、シミや肝斑の改善に効果が期待できる美容内服薬。
トラネキサム酸にはメラニンの生成を抑制し、色素沈着を防ぐ働きがあります。
すでにできているシミや肝斑の改善に効果的で、従来のレーザー治療では消すことができなかったシミを消すことも可能です。
また、シミや肝斑の発生を防止したり、そばかすやニキビ跡による色素沈着にも効果が期待できます。
美白効果以外にも抗炎症作用や抗アレルギー・止血効果があるため、喉の腫れや口内炎・蕁麻疹などのアレルギー治療に使用されることもあります。
グルタチオン
グルタチオンは、3つのアミノ酸からなる合成物質(ペプチド)です。
強力な抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。
また、メラニン抑制作用による美白効果があり、シミやそばかす・黒ずみの発生を予防。
全身の美白・美肌に役立ってくれます。
グルタチオンは生命の維持に欠かせない成分ですが、20代をピークに徐々に減少。
ストレスや紫外線・飲酒などにより、さらに減少してしまいます。
胃腸からの吸収が難しいため、内服薬で積極的に補給することが大切です。
シナール
シナールとは、アスコルビン酸(ビタミンC)にパントテン酸(ビタミンB5)を配合した内服薬。
美容内服薬として使用されるメジャーな薬であり、シミやそばかすの改善・美白・ニキビ改善などさまざまな効果を得ることができます。
アスコルビン酸はメラニン色素の生成や代謝に働きかけ、シミを予防・改善。
パントテン酸はアスコルビン酸の働きを高め、より高い美白効果を実現してくれます。
シナールは代謝が非常に早いため、体内に成分が残り続けることがありません。
服用から9時間後には体内から排泄されるため、妊婦や授乳中の方でも安全に服用することができますよ。
ユベラ
ユベラに含まれる成分はトコフェロール酢酸エステルというもので、その正体はビタミンEです。
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれており、強い抗酸化作用からシミやシワ・たるみを防ぐ効果が期待できます。
血行促進作用もあり、乱れた肌のターンオーバーを正常化。
肌細胞が正しく生まれ変わるため、色素沈着やそばかすの改善にも役立ちますよ。
ユベラに含まれるビタミンEは脂溶性ビタミンで、水に溶けにくく体外に排出されにくいという特長があります。
体内に蓄積されやすい分、大量に摂取すると過剰症を起こすリスクがあるため、服用する際は用量に注意しましょう。
ハイチオール
ハイチオールは、アミノ酸の一種であるL-システインを主成分とする内服薬です。
新陳代謝を促す働きがあり、肌のターンオーバーを正常化し肌トラブルを改善する効果が期待できます。
また、活性酸素を減らす抗酸化作用があるため、ストレスや紫外線からくる肌荒れやニキビを軽減することも可能です。
L-システインは、ビタミンCと同時に摂取することで、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する効果が高まります。
シミを効率的に改善したい場合は、ビタミンCを含む「シナール」と併用するのがおすすめです。
この飲み合わせは要注意!効果が弱まる飲み合わせをチェック
美容内服薬を服用する際は、使用中の薬やサプリメントとの飲み合わせに気を付けましょう。
薬の組み合わせによっては、美容内服薬の効果を弱めてしまうことがあります。
特に、止血成分が含まれるトラネキサム酸には注意が必要です。
トラネキサム酸は、低用量ピルや止血薬であるトロンビンと併用するのは止めましょう。
血液の凝固作用が促進され、血栓症の発症リスクが高まってしまいます。
また、トラネキサム酸は、市販の風邪薬や解熱鎮痛剤などに含まれている可能性があります。
過剰摂取にならないよう、普段使っている薬の成分も確認しておきましょう。
その他の美容内服薬も、ビタミン系のサプリメントと同時に摂取すると予期せぬ影響を及ぼすことがあります。
有効成分は多く摂取するほど効果があるわけではなく、かえって過剰症を引き起こす原因になることも。
美容内服薬以外の薬やサプリメントを服用している場合は、医師や薬剤師に相談してから使用するのをおすすめします。
美容内服薬のメリット
ドラッグストアで手軽に購入できるスキンケア剤やサプリメントがある中で、美容内服薬にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
サプリメントよりも高い効果を期待できる
美容内服薬は医師が処方する「医薬品」であるため、市販のサプリメントよりも高い効果を期待できます。
医薬品は病気の治療や症状の改善のために作られたもので、有効成分の効果が厚生労働省によって認められたものばかり。
健康食品の一種であるサプリメントとは、効果が大きく異なります。
特に、シミやくすみの改善には、美容内服薬が効果的。
シミやくすみの原因であるメラニン色素を生成するメラノサイトは、身体の内側にあります。
美容内服薬なら体内からアプローチすることが可能なので、すでにできたシミ・くすみの改善だけでなく、シミ予防にも効果が期待できますよ。
美肌ケアとして手軽に取り入れられる
美容内服薬と同様に高い効果を得られる美肌ケアに「美容医療」があります。
美容医療とは、病院で医師が行う美容施術のことで、シミ取りレーザーやケミカルピーリング・ヒアルロン酸注射などさまざまな種類が存在。
効果は高いですが、実際に施術を受けたり病院に通ったりする必要があるため、ハードルが高く感じやすいものです。
その点美容内服薬は、処方された薬を飲むだけで良いので手軽に取り入れることが可能に。
実際に病院に行かなくても、オンライン診療で薬を処方してもらうこともできます。
家に居ながら簡単に美容内服薬を手に入れられるため、誰でも始めやすいのがメリットですね。
肌に直接的な負担が少ないので肌が弱い人も利用できる
病院で行う美容医療には、メスや注射器・専用の機器を使用するものが多くあります。
肌の表面に直接アプローチするため、刺激や負担を与えてしまうことに。
しかし美容内服薬なら体の内側からアプローチするため、肌への負担が少ないのが嬉しいポイント。
肌が弱い人や敏感肌の人でも、安心して利用できますよ。
美容医療より効果が穏やかな分、少しずつ治療を進められるのもメリットです。
美容内服薬のデメリットと注意点
美容内服薬にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
十分な効果を得られるよう、以下の点に注意して利用しましょう。
効果が出るまで2~3ヶ月継続して服用する
美容内服薬は美容医療と異なり、効果に即効性がありません。
効果が出るまでに2~3ヶ月かかるため、それまで継続して服用する必要があります。
すぐに効果が出ないからといって、服用を中止しないよう気を付けましょう。
また、効果を十分に得るためには、美容内服薬を毎日飲み続けることも大切です。
2~3ヶ月服用を続けても肌に変化が現れない場合は、処方を受けた医師に相談してください。
少しでも早く効果を実感したいのであれば、美容内服薬と並行して美容医療を始めるのもおすすめですよ。
飲み合わせに気を付ける
美容内服薬を服用する場合は、他の薬やサプリメントとの飲み合わせに気を付けましょう。
薬の組み合わせによっては美容効果が弱まったり、逆に強くなり過ぎてしまう可能性があります。
特に美白効果のあるトラネキサム酸を服用する場合は、他に服用中の薬がないか確認してください。
トラネキサム酸には止血作用があるため、止血薬であるトロンビンを服用している人は使用できません。
市販の風邪薬にもトラネキサム酸を使用しているものがあるため、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
また、低用量ピルを使用している人は、血栓症のリスクが高まる恐れがあります。
必ず医師や薬剤師に相談し、服用できるかチェックしておきましょう。
市販薬に比べると料金が高く感じる
病院で処方される美容内服薬は、ドラッグストアで購入できる市販薬に比べ料金が高く感じることがあります。
美容内服薬は治療ではなく美容目的なので、基本的に保険が適用されない自費診療です。
薬の種類や量によっても異なりますが、1ヶ月分で2,000~4,000円ほど。
複数の内服薬が組み合わされた美容内服セットなら、より料金が上がります。
とはいえ、料金が高い分、有効成分の濃度が高く効果も現れやすいのが美容内服薬のメリット。
予算と効果を比較して、無理なく続けられる処方プランを提案してもらいましょう。
美容内服薬の効果を高める3つのポイント
美容内服薬の効果を高めるために、以下の3つのポイントに注意しましょう。
食事や生活習慣を見直して腸内環境を整える
腸内環境が悪化していると、美容内服薬の有効成分の吸収が悪くなり、効果を十分に得ることができなくなってしまいます。
食事や生活習慣を見直し腸内環境を整え、有効成分の吸収率を上げましょう。
まずは栄養バランスの良い食事を、3食しっかり食べることが大切です。
特に、乳酸菌を含むヨーグルトやキムチ、食物繊維が豊富な海藻類や根菜類を積極的に摂りましょう。
その他、適度な運動や十分な睡眠・ストレスを溜めないことなど、生活習慣の改善も腸内環境を整える近道です。
腸内環境が良好に保たれれば、ニキビができにくくなったり肌荒れをしにくくなったりするなど、肌に良いことがたくさん。
美肌のために、規則正しい生活を意識しましょう。
効果を感じても一定期間服用する
美容内服薬は即効性があるものではなく、効果を実感するまでに時間がかかります。
効果が出るまで毎日使い続けるのはもちろんのこと、効果を感じても一定期間は服用するようにしましょう。
肌はターンオーバーを繰り返し、少しずつ新しい皮膚に生まれ変わります。
正常な肌のターンオーバー周期は約4週間とされているため、美容内服薬を1ヶ月続けたあたりから効果が出始めます。
この時点で服用を中止すると、十分な効果を得られないまま肌の状態は元通りに。
美容内服薬は最低でも2~3ヶ月は継続し、良好な肌環境をキープすることが大切です。
医師に相談しアドバイスをもらう
美容内服薬の効果を高めたいなら、定期的に医師の診察を受けてアドバイスをもらうようにしましょう。
自分だけの判断で使用を続けると、万が一薬が合っていなくても気づけない場合があります。
医師の目線で効果を確認することで、服用中の薬が合っているかどうか正しく判断することができますよ。
また、副作用が現れた際や予期せぬ肌トラブルが起きたときでも、迅速に対応してもらうことが可能です。
生活習慣やスキンケアのアドバイスを受けることもできるため、より効率的に肌悩みを改善できることでしょう。
美容内服薬と美容内服薬の効果についてよくある質問
美容内服薬とその効果について、よくある質問をまとめました。
疑問や不安を解消しておくことで、美容内服薬の効果をより実感しやすくなりますよ。
効果が感じられなくても美容内服薬の服用は続けた方がよいですか?
美容内服薬は即効性がなく、1ヶ月ほどの服用では効果を感じられないことがあります。
効果を実感するまでに時間がかかるので、2~3ヶ月は服用を続けるようにしましょう。
長期間服用を続けても効果が感じられない場合は、美容内服薬が体質や肌質に合っていない可能性があります。
その場合は服用を中止し、処方を受けたクリニックに相談してください。
効果を得るためには美容内服薬は何を基準に選べばよいですか?
美容内服薬の効果をしっかり得るためには、肌悩みに合った有効成分が含まれていることを基準に選びましょう。
シミや肝斑にはトラネキサム酸、ニキビや肌荒れにはシナール、くすみやハリ不足にはユベラなどがおすすめ。
さらに効果をアップさせたい場合は、複数の内服薬を組み合わせた「美容内服セット」が最適です。
異なる有効成分が相互に作用し、相乗効果が期待できますよ。
美容内服薬はどこで買えますか?
美容内服薬は、主に美容皮膚科で購入することができます。
一般的な皮膚科でも取り扱いのある場合があるため、家の近くの皮膚科で購入したいなら、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
また、オンライン診療なら、より手軽に美容内服薬を購入することが可能です。
好きな時間に家で診察を受けられるうえ、薬は自宅に届けられるため非常に便利ですよ。
【結論】美容内服薬が効果ないと感じても原因次第では効果を高められる!
今回の記事では、美容内服薬が効果ないと感じる原因や理由についてまとめました。
美容内服薬は効果ないと感じても、原因次第では効果を高めることも可能です。
種類豊富な美容内服薬は、自分の肌悩みに合ったものを選ぶのが大切。
それでも効果が現れない場合は、以下のような点に注目して見ましょう。
- 食事や生活習慣を見直して腸内環境を改善
- 薬やサプリメントとの飲み合わせをチェック
- 2~3ヶ月は服用を続ける
美容内服薬は効果が穏やかな治療法ですが、その分肌に優しく手軽に取り入れられるのがメリットです。
効果が出るまで長い目で使用を続け、理想的な美肌を手に入れましょう。
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